今年三月、内閣府から衝撃的な数字が発表されました。
「ニートが85万人」。
すでにご存知の方も多いかと思いますが、ニートとは、「Not in Employment,Education,or Training」の略(NEET)です。「職に就いておらず、学校などの教育機関にも所属しておらず、就労に向けた活動を行っていない人々」とされます。
内閣府が発表した85万人という数字は、15歳~34歳までのうち、就職を希望しているのに仕事を探していない人と就職希望もしていない人を合わせた数字です。(2002年度推計)15歳~34歳までの全人口(2002年当時)は約3402万人ですから、ニートの占める割合は2.5%にものぼります。ニートの多い20代前半に絞れば、30人に1人はニートになっているのです。
いかがですか?
「でも、30人に1人だったら、クラスに1人ということでしょ?確かに、そういう子もクラスに1人ぐらいはいるわよね」とお思いの方も多いかもしれません。
違うのです。ニートになるのは、決して一部の特殊な若者だけではありません。「真面目で勉強もきちんとして大学まで行ったのに、就職できない/就職したいと思わない」といった若者が、最近急激に増えているのです。つまり、「誰もがニートになるかもしれない」のです。これが、ニートの問題がこれほどまでに社会問題として取り沙汰されている要因の一つなのです。子どもを持つ親であれば、ニートの問題はもはや他人事ではすまされない事態となっているのです。
では、なぜニートになってしまうのかを考えてみたいと思います。ニートに関する研究のなかで最近よく言われているのが、「ニートの若者たちは、働かないのではなく働けない」ということです。就職を前にして、自分にあまりにも自信がなかったり他人に対する恐怖心が強いことで、就職への一歩が踏み出せないと言うのです。若者たち、それも普通の若者たちは、なぜこのようになってしまったのでしょうか。
教育について考えてみませんか? 「ニートって何?」