ゆとり教育の成果と課題

2) 保護者にできる「ゆとり教育」対策

皆様は、「ゆとり教育」が本来どのような目的で始められたかご存知ですか?これは本来、単に学習内容を削減することだけが目的ではありませんでした。教える量は減らしても、教えたことを確実に身につけさせること、基礎学力を徹底的に身につけさせることが本来の目的だったのです。これは、子どもたちにとって必要なことです。ですから、「ゆとり教育」そのものが一概に悪いとは言い切れません。

ところが実際に推し進めるにあたって、「学習内容の3割削減」が全面に押し出されてしまったのです。その結果、本当に必要な「教えた内容を、子どもたちが確実に身につけられるようにするためにはどうしたらよいか」ということが、おきざりにされたのです。さらに、これまで多くの人々によって「ゆとり教育」の何が問題なのかが考えられてきましたが、「学習内容の削減に賛成か反対か」という内容にとどまってしまい、本当に大切なことが見落とされてきたのです。

本当に大切なこと、それは「ゆとり教育」の前に、子どもたちが自分自身で学ぼうとする習慣が身についているかどうかなのです。自分で学ぼうとする習慣が身についていない生徒に対して「ゆとり教育」を行っても、うまくいくはずがありません。学習内容が減ることで、さらに勉強しなくなるだけではないでしょうか?「生徒が自分自身で学ぼうとするやる気を育て、身につけさせる」、この根本的なことを行わずして推し進めても、うまく機能しないのです。

このように考えると、保護者が何をしなければならないのかが見えてくると思います。

「保護者として我が子にしなければならないこと」
それは、「どんな教育カリキュラムであるにせよ、自分自身で学ぼうとする学習習慣を身につけさせること」に他ならないのです。逆に言えば、それさえ身につけさせれば、後は子どもたちは自分自身の足で歩き始めるのです。

では、どうすれば子どもたちは、自分から学ぼうとするようになるのでしょうか?実はこれが本当の悩みであり、子を持つ親ならば、誰でも頭を悩ませていることだと思います。子どもたちは、保護者からの働きかけで自分から勉強するようにはなりません。

子どもたちが自分から勉強するように変えるためには、外からの力ではなく、彼ら自身の「内からの力」が働かなくてはならないのです。その「内からの力」が湧き出るように手助けするのが、私たち大人の役目なのです。

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